こんにちは、みゅげです。
約2年間務めた某急性期病院を退職しました。
2年前、まさか自分が看護師を目指すとは思ってもいませんでした。
病棟看護助手として、働きながら勉強して看護学校に合格。この2年間は大きなアドバンテージだと思います。
看護助手を振り返る。どんな環境で、どんな仕事をして、どんな経験をしてきたか、
私の看護助手総括の記事です。たくさん書きました♡どうぞ♡
自分史上最大規模の勤務先
某急性期病院
病棟看護助手
夜勤なし
某医療系国家資格を保持して10年以上医療職をしています。
数回職場が変わっておりまして…自身の中では最大規模の医療機関でした。
漫画やドラマで登場してきそうな病院で景色もどこいってもほぼ同じ。
まずどこになにがあるのか、何階になにがあるのかを把握することが最初の仕事でした。
ユニフォームを着ていれば病院の医療者ですので、院内で患者さんから道を聞かれたりすることは間違いない。どこになにがあるかわからないと仕事になりません。
でも2年働いても滅多にいかない場所だと忘れるのでたまに誰かに聞くこともあります。ここは日本なので聞けばわかる♡デパートと一緒です。案内板をみればわかる。場所を忘れてもなんの問題なしです。
組織の中で働くことを経験
大きな病院で働くということは、それだけたくさんの人間が働く組織であるということ。
患者一人に対して、医者、看護師、看護助手、検査関連スタッフ、リハビリスタッフ、退院支援、事務さん、ベッド周りを整える清掃スタッフ…数えきれないほどの医療スタッフ、委託業者さんが介入します。
看護助手は看護部に所属し、部長 各副部長 各師長 各副師長……看護師がいて、最後の最後に存在する看護助手。
上から下までずらっと並んだ大きな組織です。
ちょこんと存在する看護助手ですが、とても大切な仕事だと思います。
面接時に看護部に聞かれたこと
「とても忙しくて、思っていたイメージとは違っていたり、患者さんと接する仕事も少なく、単調な業務が多いかもしれませんが大丈夫ですか?」
「はい。小さな仕事かもしれませんが巡り巡ってすべて患者さんの為に繋がる意味のある仕事だと思いますので大丈夫です」
と私は答えました。
看護部の人間として、看護助手として働く初めてのお仕事でした。
看護助手業務
クリニックor総合病院、外来or病棟、診療科、派遣さんor正社員orアルバイト、資格の有無…によって業務範囲は様々かと思います。
え、それこまでやるの??それは看護師さんがやることでしょ?論争は日常茶飯事です。
先輩方から話を聞くと、昔は簡単な搬送やお掃除など雑務しかなったけど、年々仕事が増えてきた。だそうです。
助手さんの主な業務内容
- 搬送(患者の付き添い、車いす介助、ストレッチャー搬送、薬剤や物品などの搬送)
- 入院退院案内、環境整備
- 患者の清潔ケア(入浴介助、トイレ排泄介助等)
など治療に関連すること以外、看護師からの指示・指導の下行う業務全般です。(幅広っw)
入職時に先輩から初めて指導されたこと
- 私たちは看護師ではない
- 自分を守るためにも出来ないことは断る
でした。
私の場合、看護助手の役割ってなんだろう…自分なりに考えて頑張りました。
看護師ではないので、看護師の補助をすること=結果的に患者さんのためになる と考えて、
2,3歩先を読む、看護師の動きを見る、病棟全体の患者情報をざっくり記憶する、病室・ベッド状況把握を心掛けていました。物品抱えてる看護師が居たら代わりに片付けるし、力が必要な場面があったら駆けつけるし、急ぎの搬送があればすぐいきます。
搬送も1日何回病棟と各搬送先を往復したことか…
汗だくになりながらシャワー、お風呂介助…
ベッドって重いんですよ、ベッド移動、退院して即日入院準備…シーツ交換…
初めて陰洗したときの衝撃たるや…数か月ですっかり慣れました。
こんな感じの業務なので看護師1年生よりもケア、搬送等の経験豊富なのは間違いなしですね♡
あとでまとめてやろうの仕事は私は基本しませんでした。
どんどん仕事が溜まっていくし、依頼した看護師の気持ちを考えたら早く処理してあげた方がいいにこしたことはないです。
なにより私は絶対定時で帰るというスタンスので、どんどん仕事を片付けて時間がきたらすぐ帰ります♡
医師の働き方改革の影響を受けた
2年に1回、診療報酬の見直しが行われます。
2022年の診療報酬改定により
看護補助体制充実加算 なるものが新設されました。
簡単にいうと、
- 新たに加算がとれるようになりましたよ。
- 看護師の負担を減らすための目的ですよ。
- 加算をとるために看護助手も定期的に業務の見直し・評価・研修を受けましょう。
- そうすると病院にお金がはいりますよ
という内容です。
医師の働き方改革から、看護師の負担が増えた。
↓
では看護師は看護助手さんとタスクシェアしましょう。
上から下へと業務は流れていき、看護助手の業務は私が入職した頃から大きく変わりました。
これは果たして本当に看護師の負担軽減、労働時間の短縮になるのかでしょうか。
助手さんは看護師ではないので看護業務はできません。
資格のない助手さんに仕事を任せて、問題が起きたらどうするのか考えたら、最初から看護師がやったほうが早いって話です。
年々業務が増える、すみっこ看護助手はだれとタスクシェアすればいいの?
看護師ではないのに資格もないのに業務が増える一方でお給料は…w
得をするのは誰なの?
看護師を目指す私です♡
看護師を目指す人にとっては研修や看護師と共同して行う業務は大歓迎♡すべて今後に役に立つことばかり。
そして病院に加算が入るならば、
今後、毎日身を粉にして働きまくってる看護師、看護助手の待遇改善も切実に希望します♡
命と近い距離に身をおく
自分史上最も人の命に近い距離で仕事をしました。
数時間、数日、1週間のうちに状況がガラッと変わるのです。
人の死に遭遇することもありました。
2年間の短い期間でしたが、私ひょっとして色んな感覚が麻痺してしまうのではないかと思いました。
環境に慣れるってこういうことなのか。
環境に慣れるって良いことでもあるけど、何事も当たり前だと思ってはいけないと学びました。
明日死ぬかもしれない。明日大切な人、愛する人と永遠に会えなくなるかもしれない。
コロ助さんの影響で面会制限がどの病院でもあったかと思います。
会えて良かった…と涙を流す方の姿もたくさん見てきました。
明日死んでも後悔のないように、充実した日々を送りたいと心から思いました。
私には大切な人がいます。
どんな仕事でも、どんな環境でも
その人に胸を張って言えるような行動をしていきたいなと思っています。
こんなことも学びました
組織で生きていく術。
大きな会社で働くとはどういうことなのか。
私は中小規模の環境で働いた経験しかなかったので『これが組織の働き方なんだなぁ』と日々感じていました。
- 誰もが結果は見えているけれど、仕事としてやらなければいけないことがある
- 報告、連絡、相談の大切さと、順番
- 思っていても言ってはいけない事がある
- 仕事の依頼方法と依頼する人を間違えてはいけないこと
- 聞く人も間違えてはいけない
- 自分の立場を認識すること
- うまく人を頼ること
- 少数精鋭でみんなが同じ方向を向く会社とは違い、仕事の価値観は人それぞれである
- エレベーターのマナーw
- ほぼ同じ給料なのに他人との仕事量に差がでると考え出すとキリがないから考えないようにして、とにかく仕事をこなして周囲からの信頼感を得れば無敵
- 人は変わらない、自分の考え方を変える
- いちいち反応しない(絶賛修行継続中なり♡)
- まず名を名乗る
- 人を敬う
- 人を大切にする
- お礼をいう
社会人としての当たり前のことだったり、アルバイトや小さな職場では経験できないことをたくさん学びました。
医者だろうが看護師だろうが看護助手だろうが、1人の社会人です。
病院に就職するも、一般企業に勤める会社員だろうと同じです。
色んな環境に身を置いて、いろんな人と出会い、社会経験を積むってホント大事!
自分の原点
自分でいうのもなんですが、この2年間を経た上で看護師になるって、大きいことだと思います。
高校卒業したばかりで医療現場にでたことがない方に比べたら気持ち的にも全然違うはず。
看護師になっても、看護助手として汗だくで働いた日々は私の原点です。
運よく尊敬できる仲間に出会えた環境だったから頑張れました。
1人で仕事はできないです。
一緒に働いた助手さん、応援してくれた看護師さん、私は必ずだれかに支えられているんだという気持ちを忘れないようにこれからも頑張っていきたいです。
私の一生忘れられない2年間でした♡
入学式まであと数日…♡わくわくです♡